死に戻り魔法使いの無垢な求愛
- 著者:
- 八巻にのは
- イラスト:
- 吉崎ヤスミ
- 発売日:
- 2022年08月03日
- 定価:
- 847円(10%税込)
俺はずっとお前のものになりたかった
偉大な魔法使いとして知られるウェルナーは、魔法実験の事故で亡くなってしまう。弟子のステラは告げられなかった恋心を胸に遺産として譲り受けた庵へ向かうも、なぜかそこには無邪気に「抱っこしろ」とねだる幼くなったウェルナーがいて!? 子供と大人の姿を行き来する師との暮らしが続く中、彼はステラを守って大けがを負ってしまい……。ウェルナーを救うためにステラは『魔力と生命力』を受け渡そうと、彼の身体に触れ体温を重ね──。
囚われの魔法使い×面倒見のいい弟子、愛と自由を渇望する前途多難のやり直しライフ!?
ステラ
面倒見がよく心優しい性格。ウェルナーへの想いを胸に秘め、側でずっと彼を支えてきたが……。
ウェルナー
“偉大な魔法使い”。感情表現が下手で突拍子もない行動をするが本人はいたって真面目。
「ひっ、ン……、だめ……ッ」
つんと立ち上がった頂きを口に含まれ舌先で先端を激しく舐られると、悲鳴にも似た声がこぼれてしまう。先ほどより強く口を押さえるが、舌による淫らな戯れに声が抑えきれない。
歯を立てられ、優しく吸われ、転がされるたびに、ステラの身体は悦びに震える。
食まれていないほうの胸の先端まで立ち上がり、それに気づいたウェルナーが満足そうに笑った。
「今度はこちらか」
反対の乳房に唇を寄せ、甘く吸い上げられるとステラの下腹部がずくんと疼く。
魔力を帯びた蜜がこぼれ、太ももが濡れるのを感じるが止める術はない。師に気づかれぬようにとそっと拭おうとしてみるが、むしろ触れてしまったことで腰がピクンと跳ねてしまった。
その動きで、ウェルナーの視線が下腹部へと降りていく。
「もしや、自分で触れていたのか?」
「ち……ちが……」
「だが、ここは物欲しそうに濡れているぞ」
ステラの手をどけ、師の指が蜜に濡れた太ももを撫でる。それだけで身体は期待に震え、とろりと蜜がこぼれ落ちた。
意識も甘く混濁し、ステラは師の手を自らの恥部へと引き寄せていた。
「お願い……、ここに……」
うわごとのように「早く」「お願い」と繰り返すステラに、ウェルナーはすぐさま従った。
先ほどのように乳房に唇を寄せつつ、人差し指と中指で蜜に濡れた花弁を擦りあげる。
「あ、一緒は……だめッ、ッ……」
甘美な責め苦に溺れながらも、僅かに理性が戻る。けれど拒絶の言葉はすぐさま甘い吐息に飲まれ、ステラは淫らに身もだえた。
手でシーツを握り、つま先を丸めながら与えられる刺激に合わせて小刻みに息を吐いていると、更に多くの魔力があふれ出す。
それに気づいたウェルナーが、二本の指で襞を割る。狭い入り口を押し開け、指先で優しく中を擦り始めた。
最初は違和感を覚えたが、それも僅かな間だけだ。
隘路を抉るように指を動かされると、新しい愉悦が身体の奥から溢れ始める。
あわせて、ウェルナーが先ほどより強く胸の先端を舌で舐った。
「あ、ああッ、……ッ」
まさか更に強く攻められるとは思わず、油断していたステラは大きな声を上げてしまう。
それに気をよくしたのか、ウェルナーは容赦なく胸と膣を攻め始める。
「あ……また、きちゃう……き、ちゃう……」
蕩けきった顔で、ステラは迫り来る絶頂に身構えた。
昨日よりもずっと、身体を駆け巡る快楽は大きい。けれど恐怖はすでになく、むしろうっとりと微笑みながらそのときを待った。
上り詰めていくステラを上目遣いに窺いながら、ウェルナーが熟れた乳首に歯を立てる。隘路を擦りあげていた指先は「さあいけ」というように、彼女が一番感じる場所を攻め立てる。
「ああッ、……ッ──!」
身体をのけぞらせ、ステラは激しい絶頂へと導かれる。上り詰める時間を少しでも長引かせようとするように、隘路への責め苦はなおも続いた。蜜を掻き出すぐちゅぐちゅという音を聞きながら、ステラは身体を震わせ愉悦を受け止める。
淫らな痙攣がおさまると、ようやくウェルナーが胸から唇を離した。
「ああ、お前はこんなにも美しい顔をするのだな」
果てたステラの頬を、ウェルナーが満足げに撫でる。そんな彼を見ていると甘い喜びがこみ上げてきて、思わず師の腕に手を這わせた。
もっと彼を喜ばせたいという思いで見つめていると、ウェルナーがズボンをくつろげながら、覆い被さるように身体を倒した。
「美しいお前を、俺だけのものにしたい」
普段は抑揚のない声に滲んでいたのは、欲望だった。
表情にも焦りと切迫感が滲み、ステラは初めて見る表情に目を奪われる。
「お前が欲しい。欲しくて、欲しくてたまらない」
そのとき、何か熱いものがステラの花襞を擦りあげた。ウェルナーの顔がすぐ側にあるので見ることは叶わなかったが、こうした行為に疎い彼女でもそれが何かは察しがつく。
(なんだか、とても大きく感じる……)
襞の間をゆっくりと擦りあげるウェルナーのものは、長くてとても大きい予感がした。
それを受け入れられるのだろうかと不安がよぎり、僅かに身体がすくむ。
「ステラ」
だが彼の呼び声は不安を消し、快楽の種火となった。
自分を求めるその声に、ステラもまた彼が欲しいと思わずにいられなくなる。
たとえ痛みがあろうとも、彼の逞しいもので身体を裂かれようとも、かまわない。
一つになれるなら、痛みさえも悦びに変わる予感がした。
「ステラ、お前も名を呼んでほしい」
師の懇願に、ステラは彼の首にそっと腕を回す。頭を引き寄せ、耳元でそっと師の名を囁いた。直後、彼のものが狭い入り口をぐっと押し広げる。
「……ん、あぁっ……」
圧迫感と痛みに、悲鳴が上がる。ウェルナーは動きを止めようとしたが、ステラは続けて師の名前を呼んだ。
「お願い……奥に……あなたが欲しい……」
続けて懇願すると、ウェルナーがゆっくりと隘路を進み始める。
想像よりもずっと、その行為は痛みを伴った。けれど奥へと進む楔に寄り添うように、あふれ出す魔力が痛みをゆっくりと癒やしている。
もしかしたら、それは師の魔法だったのかもしれない。
「ステラ、あと少しだ」
奥へ進まれるとやはり痛むが、最初ほどのものではなくなっていた。
それどころか、ウェルナーが進むたびに蜜と悦びがあふれていく。
最後にぐっと腰を穿たれ、二人の肌がより密着する。
「全て入ったぞ、ステラ」
告げる声は無邪気な喜びに満ちていて、ステラは思わず笑ってしまう。
「笑っているが、痛みはもうないか?」
「動くと少しだけ……。でも、私もなんだか嬉しくて」
「お前も、同じ気持ちか?」
ウェルナーが手をぎゅっと握ってくる。それを優しく握り返し、ステラは微笑んだ。
「ええ、……だから動いてほしいです……」
「さすがに、痛むのではないか?」
「でも、私の中で気持ちよくなってほしいので……」
伝えるのは少し恥ずかしかったけれど、ステラは勇気を出して告げる。
ウェルナーは僅かに目を見開き、幸せそうに笑ってステラの腰を掴んだ。
「ならば、今日はずっとお前の中から出ないことにしよう」
「……んっ」
全て収まっているはずなのに、彼のものが更に奥へと進むような感覚がした。
(ちがう、もっと……大きくなってるのね……)
そうさせているのは自分だと気づいた瞬間、喜ぶように隘路がウェルナーを抱きしめる。
「ステラ……これは……まずい……」
途端に師は眉間に皺を寄せ、苦しげに息を吐く。
「お前の中は、俺に優しすぎる」
「優……しい……?」
「そんなに抱きしめられたら、激しくお前を貫きたいと……そう思ってしまう……」
腰を掴む指に力がこもり、ウェルナーの指が肉に食い込む。
痛みはないが、強く抱き寄せ穿ちたいと望んでいることが指先からもありありと察せられた。
「……あなたの、好きにして大丈夫です」
その言葉が、ウェルナーの理性を決壊させた。
食らいつくように唇を押し当てながら、彼は僅かに腰を引いた。
僅かに開いた隙間を、先ほど以上の勢いで埋めてくる。
一度だけでなく二度、三度と突かれ、中を穿たれるたびにその激しさは増した。
不思議と痛みはなく、ただただ快楽に翻弄される。
「あ、やぁっ、ま、待って……」
大丈夫などと言ってしまったことを後悔する間もなく、ウェルナーはステラを攻め続けた。ベッドが軋み、肌を打ち合う音が響く中で、行為は激しさを増していく。
ウェルナーが身体を起こし、より深く、奥へと楔を打ち込み始めた。
「くっ、ステラ……ッ、ステラ……」
声で、表情で、その激しさで、ウェルナーが求める気持ちを伝えてくる。それに応えたくて、ステラも彼に合わせて身体を揺らした。まるで彼と心まで繋がったような気持ちになると、深い愉悦がステラの奥からあふれ出し、ウェルナーのものも大きくなる。
「ステラ……お前の中で、果てたい……」
懇願に、ステラは何度も頷いた。それは自分の願いでもあったからだ。
同意を得たウェルナーは更に激しく腰を穿ち、ステラはそれを受け止めながら喘ぎ声を大きくしていく。ウェルナーの求めに応じるように、魔力が再び溢れた。それにあわせて思考が甘く蕩け、「もっと、もっと」と乱れ喘ぐ。
淫らな懇願を繰り返しながら、ステラはその瞬間をただひたすらに待った。
「ステラッ、く、あッ……」
激しい突き上げの後、ステラの中で何かが爆ぜた。