はじめまして、僕の花嫁さん
- 著者:
- 桜井さくや
- イラスト:
- アオイ冬子
- 発売日:
- 2017年10月04日
- 定価:
- 704円(10%税込)
我慢できない。もう一度、……だめ?
祖父の決めた婚約者が失踪したため、その弟リオンと結婚することになったユーニス。式の当日、初めて対面した2歳年下の彼は、つかみどころのない雰囲気を持つ美青年だった! ウブで不器用だけれど、誠実で優しい彼。たどたどしくも情熱的な愛撫に乱され、ユーニスは幸せな初夜に溺れる。母性本能をくすぐるかわいい旦那様に、毎日のように“おねだり”されて、甘い新婚生活を送るユーニスだったが、突然、元婚約者であるリオンの兄が帰ってきて……!?
“天然小悪魔”な年下夫×しっかり者の若奥様、純粋すぎて危険な愛情!?
ユーニス
婚約者が別の女性と駆け落ちしたため、婚約者の弟リオンと結婚することに。互いに初対面で結婚したが、関係は良好。
リオン
伯爵家の次男。兄の失踪により伯爵家を継ぐことに。周囲に無関心だったが、ユーニスとの出会いで変化が……?
「舐められるのは? 痛くない…?」
「……あっ…はッ、……っん」
「なら、このまま君の全身を舐めてあげる」
「あぁ…っ、そんな、に…、されたら……っ」
「たくさん優しくしたいんだ」
リオンは首筋から鎖骨を舌でなぞり、筆先で乳房を撫でる。
彼は先ほどから痛いかどうかをやけに聞いてくるが、なぜなのだろう。
これで痛みなど感じるわけがない。
身体中を愛撫されているうちに、くすぐったく思う一方、お腹の奥では今まで感じたこともないような熱が燻りだしていた。
「あぁ…ッ!」
やがて舌先で胸の頂を軽く弾かれ、ユーニスは切ない喘ぎを上げた。
その様子にリオンは目を細め、絵筆を下腹部に向かわせる。
硬く尖った頂を舌で転がし、甘い喘ぎを確かめながら、彼は密かに熱を持ち始めたユーニスの中心を筆先で優しく刺激した。
「ひあぁ…ッ!」
びくびくっと全身を震わせ、一際甲高い声が部屋に響く。
リオンはごくっと喉を鳴らしてさらに絵筆を動かす。
恥ずかしいのに身体はどんどん熱くなる。くすぐるような動きでユーニスの陰核を筆先が掠めるから、そのたびにびくびくと身体が波打ち、お腹の奥が切なくなった。
「……ココが感じるんだ?」
「あ…あ…っ」
「ねぇ、もっと奥も見たい……。脚…、開いて……?」
「……ッ、や…っ」
「僕しか見てないよ?」
「やぁ…っ」
「少しだけだよ。ね、それならいいでしょう?」
ユーニスは真っ赤な顔で首を横に振るが、リオンは諦めてくれない。
何度もねだられているうちに、次第に抵抗できなくなっていく。
甘えるような仕草で首を傾げる彼を見て心臓が跳ね、ユーニスは迷いながらも唇を震わせ、思わず頷いてしまう。
「す…少しだけ…なら……」
「……嬉しい」
リオンは心底嬉しそうに微笑む。
そんな顔をされたら、嫌だなんて言えない。
ユーニスは何度か息を整えてから、閉じた脚を少しずつ開いていく。
これから抱かれる相手なのだから、これくらいたいしたことではない。
どうせぼんやりしたランプの灯りではまともに見えないだろうと自分に言い聞かせ、顔を真っ赤にしながら脚を開いた。
彼は身を起こしてその様子を食い入るように見ている。
しかし、ゆっくりすぎる動きに我慢できなくなってか、途中で強引に開かせると、誘われるようにその中心に指を伸ばした。
「あぁ…ッ!?」
「よかった……。すごく…濡れてる……」
「あっ、あぁ…っ」
指先が中心に触れ、くちゅっと音が立つ。
ユーニスはびくんと身体を揺らし、その刺激に声を上げる。
彼が指を上下に動かすと、そのたびにいやらしい水音が響き、ユーニスは恥ずかしさで自分の顔を両手で覆った。
「──ひぁあ…っ!?」
ところが、その直後、ユーニスは悲鳴に似た喘ぎを上げる。
いきなり彼の指が中心に差し込まれ、同時に陰核に口づけられたからだ。
「君のナカ…、とても熱い……」
「ひん…っ、あっあっ、ああぁ…っ」
リオンはゆっくり指を出し入れさせながら、敏感な芽に息を吹きかける。
ユーニスはびくびくと身を震わせ、すぐに甘い声を上げてしまう。
こんなに強引に挿れられたのに痛みはほとんどない。
それどころか感じていることに気づき、自分はなんて淫らな身体をしていたのかと、あまりの恥ずかしさに涙が溢れた。
「ココ…、舐めていい? 筆で撫でたとき、すごく感じてた」
「やっ、いや…っ」
「……大丈夫、優しくするから……」
ユーニスは首を横に振って抵抗した。
しかし、彼はそれを聞くことなく尖らせた舌先で陰核を突いてしまう。
「ひあ、あああう…っ」
ユーニスは弓なりに背を反らして喘ぐ。
顔を覆っていた手はいつの間にかシーツを握り締め、硬く尖った芽を舐められるたびに身体を波打たせていた。
そのうちに、彼は指を抜き差ししながら、ユーニスの秘肉を舐め始める。
息を弾ませ、ぴちゃぴちゃと卑猥な音を立てながら舌を伸ばし、溢れ出て止まらない蜜を舐め尽くそうとしているようだった。