軍服の花嫁
- 著者:
- 富樫聖夜
- イラスト:
- 涼河マコト
- 発売日:
- 2016年12月03日
- 定価:
- 726円(10%税込)
側室の役目を果たしてもらおう。
子爵令嬢のレイスリーネは、素性を偽り、女性部隊の軍人として充実した日々を過ごしていた。そんな彼女に、国王イライアスから特別な命令が下される。それは、イライアスの側室として妃の離宮に入り、前国王の側室を殺した犯人を探れというものだった。期間限定の名ばかりの側室と思い引き受けるも、彼に夜伽を命じられ、なかば強引に純潔を奪われてしまう。尊敬していた国王の仕打ちに失望するレイスリーネだが、彼の本当の気持ちを知って――!?
レイスリーネ
幼い頃、男の子として育てられていたため、剣が得意。国王イライアスの命令で、彼の側室になるが……。
イライアス
自身の生母で前国王の妃を、自ら断罪した。立場上、本心を表に出さないが、レイスリーネに対しては違う様子……?
ぴちゅ、ぴちゃと濡れた音が寝室に響く。レイスリーネの引き締まった裸体がシーツの波に踊った。
「んぁ……!」
堪えようと思っても、?み締めた歯の隙間から声が漏れてしまう。
何も感じないでいようと決めたのに、香油によって高められた身体が早々に彼女自身を裏切っていた。触れられただけで身体が熱を帯び、イライアスの舌が這うたびに、快楽がさざ波のように全身に広がっていく。
「やはりお前は初めてとは思えないほど感度がいいな」
愉悦を浮かべながらイライアスがレイスリーネの蜜壷からゆっくりと指を引き抜く。その手は彼女の蜜でべっとり濡れていた。恥ずかしさに真っ赤に染まった顔を背けると、イライアスが笑う。
「褒めているのだがな。お前の中はとても熱くて蕩けている。この中に入ったらさぞや気持ちいいことだろう」
「そ、そういうことは、言わないでくださ……ああっ」
ずぷりと音を立てて再び二本の指が蜜壷に埋まる。レイスリーネの媚肉はそれに嬉しそうに絡みつく。奥からトプっと蜜が溢れ、広げられた両脚の付け根からシーツに零れていった。
頭を下げたイライアスは、指を動かしながらレイスリーネの胸の膨らみに舌で触れ、疼く先端を口で捕らえる。歯で擦られながら吸われると、強烈な快感が身体中を駆け巡り、レイスリーネはぎゅっと両手でシーツを握り締めた。
イライアスが巧みなのか、それともレイスリーネが彼の言うように感じやすい身体なのか、的確に彼女の弱い部分があぶりだされていく。彼の指がもたらす悦楽に、レイスリーネは追い詰められていた。
──こんなのは私の身体じゃない……!
そう心の中で叫んでも、身体は心を裏切る。感じてはならないと思うそばから、身を捩り声が勝手に漏れてしまう。
男の子として幼少期を過ごし、その後軍隊で鍛えたこともあって、レイスリーネは自分の身体の制御に自信があった。けれど、今彼女は自分の身体を制御する術をもたず、ただただイライアスに翻弄されるだけだった。
蜜壷に埋められた指が、腹側にあるざらざらした部分を擦り上げる。
「んっ、んっ!」
ビクンと腰が跳ね上がり、媚肉がイライアスの指をきゅっと締めつける。それを押し開くようにぐりぐりと抉られて、レイスリーネはまた腰を揺らしながら嬌声を上げた。
「ああっ、んン、っあ……!」
全身を紅に染めて波打つ身体に、イライアスは唇と舌を這わせ、時に歯を立てる。胸に埋まっていた顔が少しずつ下がり、やがて慎ましやかな黒い茂みに達した。
「あっ……!」
蜜で塗れた花弁の上部にある花芯に舌が触れる。
「へ、陛下、そこは……あっ、ああっ……!」
充血した花芯をイライアスの舌が捕らえる。チュッと音を立てて咥えられ、偶然触れた歯の感触に、雷にうたれたようにレイスリーネの身体が跳ねた。背筋を悦楽の波が駆け上がっていく。
奥から蜜が溢れ、イライアスの指に?き出されて白く泡立ちながら零れ落ちる。その卑猥な光景に恥じらう間もなく、レイスリーネは敏感な花芯を歯と舌で扱かれ、背中を反らして喘いだ。