マフィアの愛は獣のように
- 著者:
- 華藤えれな
- イラスト:
- DUO BRAND.
- 発売日:
- 2015年09月03日
- 定価:
- 660円(10%税込)
おまえは今から、俺の情婦だ。
兄の借金のせいで望まぬ結婚をすることになったセシリータ。そんな彼女の前に、初恋の人イサークが現れる。三年前、セシリータに裏切られたと誤解したまま、戦地で亡くなったはずの彼は、アルゼンチンでマフィアのボスになっていた。再会を喜ぶセシリータだが、彼は憎しみの眼差しを向け、彼女を連れ去り陵辱し続ける。だがある日、病に倒れたセシリータのうわごとから、三年前の真実と彼女の一途な想いに気づき――。
セシリータ
スペインの貴族令嬢。三年前、イサークを守るためにとった行動が彼の心をひどく傷つけて……。
イサーク
アルゼンチンの裏社会を牛耳るマフィアの首領。セシリータに復讐するために異国の地でのしあがった。
「復讐は……これからだ」
冷たい声に背筋が震える。セシリータの脚の間にイサークが顔を埋め、こともあろうに閉ざされたそこを舌先でひらこうとしているのだ。脚を閉じないよう、肘で固定されているのでどうすることもできない。
敏感な外陰部の皮膚に、熱っぽい吐息がかかって背筋が震える。セシリータはイサークの肩をつかみ、懸命にそこから剥がそうとした。
「お願い……あ……だめ……本当にお願いだから……やあっ」
弾力のある舌先で芽の部分をつつかれると、これまで感じたことがないような熱い疼きに襲われる。じゅるじゅると樹液のような蜜が秘部から漏れ、会陰部を伝って後ろの秘部へと落ちていくのがわかる。
「やあっ、ああっ、やあっ」
その蜜を舌で舐めとり、イサークがぬるりと生あたたかい舌先で秘裂を割ろうと蠢いている。その異様な体感に、セシリータの肌は上気していった。
耐えなければ……と思うのだが、下肢へと送りこまれる甘美な刺激に声が抑えられそうにない。
「いやっ、ああっ、ああっ、ああ」
悶えながら、何とかその甘い苦痛に耐えようとセシリータは自分の首のあたりを?いていた。
「はしたない声を出して。窓のむこうは甲板だぞ」
その言葉にカッと羞恥を感じた。けれどうらはらに、セシリータの蜜口からはどくどくとさっきよりも蕩ついた雫が流れ落ちてくる。
「……っ……やめて……もう」
みっしりと合わさっているはずの膣口に、イサークの舌を出し入れされるたび、そのあたりの粘膜が燃えあがるように熱くなっていくのがわかる。
花びらの芽を歯で甘?みされ、舌先に吸いあげられ、敏感な場所に次々と与えられる異様な刺激がたまらない。
快感なのか何なのか、なにもかもが生まれて初めての感覚のせいか、自分でもよくわからなかった。
「いや……どうしよう……ああっ」
「膨らんできた。感じている証拠だ」
「膨らんでって……なにが」
「ここだ」
脚の間の芽を歯で甘く?まれ、セシリータは大きくのけぞった。そこからかっと脳にむかって電流が走ったような刺激を感じたからだ。
「ひっ! ああっ、ああっ!」
ひくひくと落雷に撃たれたように身体が痙攣する。わけがわからない。頭が真っ白になりそうだ。
喘いでいると、やがて腰を持ちあげられ、セシリータははっとした。
「……だめ……これ以上は……そこ……っ……やめて────っ!」
首を左右に振り、イサークの肩を手のひらで激しく叩く。
肩を押さえつけようとしたイサークの手を払いかけたが、手首をつかまれ、大きく左右にひらかれる。
「……っ」
唇を震わせたセシリータにイサークが嘲笑を見せる。
「おまえは俺の愛人だ、約束どおり欲望を受け止めろ」
セシリータは悲痛な表情でイサークを見あげた。彼の眸からは、嫌悪と蔑みと怒りの色だけがそそがれる。
刹那、大きく脚をひらかれ、彼の肩に踵をかけられた。
「おまえは俺のものだ」
次の瞬間、濡れていた蜜口に硬い猛りがあてがわれ、そそり勃った性器が自分の中心に埋めこまれていくのがわかった。
ぐちゅっと濡れた音がした次の瞬間、めりめりと体内に亀裂が走ったような痛みにセシリータは声を失った。