ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

恋獄の獣

恋獄の獣

著者:
栢野すばる
イラスト:
炎かりよ
発売日:
2020/09/03
価格:
720円(税抜)
 

俺からお前を奪う人間は、皆殺しだ……。

女王の血を引きながらも、父が異国人であるために“穢れた王女”と蔑まれるリーシュカ。最愛の父を殺され、悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、初恋の男ルドヴィークだった。獣のような残忍さをのぞかせる一方、昔と変わらぬ優しさでリーシュカを案じてくれる彼。女として見られていないと知りつつも、どうしても惹かれてしまうリーシュカだが……。「本当はお前を誰にも渡したくない」あるきっかけで独占欲をあらわにした彼に、甘く激しく求められ――!?

美しき“死の商人”×不遇の王女、一途で凶暴な独占愛!

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登場人物紹介

リーシュカ

リーシュカ

異国人の血を引くために、女王の娘でありながら蔑まれている。幼い頃からルドヴィークのことが大好き。

ルドヴィーク

ルドヴィーク

武器商人として世界を飛び回っている。リーシュカのことは、恩人の娘として大事に思っていると言うが……。

お試し読み

 ──もしかして……私に誘惑、されてくれた……の……?
 舌同士を音を立てて舐め合うたび、リーシュカの身体の奥が怪しく火照る。胸の先端が硬くなり、息が乱れてきた。
 落ち着かなく膝を閉じ合わせ、逃がしどころのない熱を誤魔化そうとしたとき、不意に唇が離れた。
「お前、怪我は?」
 恐らく左腕の怪我のことだろう。しびれ薬の後遺症はあったが、怪我自体はそれほどひどくはない。やはりあれは『捕獲用』の特別な道具だったのだ。
「大丈夫……」
 恥じらいに震える声で答えると、ルドヴィークが低い声で言った。
「俺のこと、ルディって呼べ、さっきみたいに」
 真っ赤な顔でぼんやりしているリーシュカの頭を胸に抱き寄せ、ルドヴィークが照れたように言った。
「両親と、死んだ父方の爺さんにしかそう呼ばせてなかった。ガキの頃、お前にだけは特別に許したんだ。今だって許してる……だからルディって呼んでくれ」
 驚いて顔を上げると、ルドヴィークが無造作に唇を拭って言った。
「寝台に行け」
 その仕草も声もひどく妖艶で、リーシュカはごくりと息を呑む。
「早く行けよ」
 甘く艶やかな声に逆らえず、リーシュカは震える足で寝台に近づき、恐る恐るルドヴィークを振り返る。
 あっと言う間もなく、大きな身体が覆い被さってきて、寝台に組み伏せられてしまった。再び口づけを受け、巧みな舌に、己の舌をぎこちなく絡め合わせる。
 お腹の奥が疼き、脚の間がとろりと濡れて、恥ずかしくてたまらなくなった。
 思わず敷布を握ったとき、ルドヴィークの顔が離れた。
「……まともな大人は恩人の娘を無責任に抱いたりしないんだよ。イカれててごめんな」
 そう言って、ルドヴィークが上着を脱ぎ捨てた。身体にぴったりと合ったシャツも、ズボンも、ためらいもなく引き締まった身体から?ぎ取っていく。
 滑らかな肌だが、傷だらけだった。肩と脇腹に、とりわけはっきりと残った傷がある。脇腹の傷は父が治療したものだろう。肩の傷は矢が刺さった箇所を縫い合わせたような傷だが、周囲に引きつれた火傷のような痕が広がっている。
 ──銃に撃たれたらああなるのかも……そっか、撃たれたことあるんだ。
 リーシュカの視線に気付いたように、ルドヴィークが言った。
「傷だらけで汚いだろう。怖いなら見なくていい」
 ルドヴィークが枕元の灯りをまさぐると、部屋は薄暗くなってしまった。明るいところでルドヴィークの身体を見たかったと思いながら、リーシュカは首を横に振った。
「汚くないよ……ルディは綺麗……」
 リーシュカの顔に、ルドヴィークの美しい顔が近づく。唇は笑みの形だった。
 思わず手を伸ばして彼の身体に触れる。服は纏っていなかった。今だけは触っていいのだ、この愛おしい身体に。
 そう思った刹那、リーシュカの身体の芯を異様な痺れが駆け抜けた。
 唇に唇を塞がれ、リーシュカは熱い舌に己の薄い舌で応える。
「ん……う……」
 両手首を押さえつけられたまま、リーシュカは無我夢中で口を開けた。口内をまさぐる舌が粘膜に触れるたびに、びくびくと身体が揺れる。こんな場所を舌で舐められたことなんてない。そう思うと、不安と喜びに心がかき乱された。
「……もっと脚を開けるか?」
 唇を離したルドヴィークに尋ねられ、リーシュカは素直に頷いて両脚を開いた。
 脚の間に割って入ったルドヴィークの長い指が、リーシュカの片脚に掛かる。
 強引に、右足だけが曲げられた。
 ぬるぬるになった秘所が晒されて、閉じ合わさっていた陰唇が、ぐちゅりと恥ずかしい音を立ててかすかに開いた。
「あ……やだ……や……っ……」
 その刺激で、濡れそぼった無垢な襞が意思に反してひくひく蠢く。
 淫らな蜜でぐしょぐしょになっていた秘裂に、ルドヴィークの指が触れた。
「指入れるぞ、いいか」
「……っ、あ……っ……」
 火照り悶える身体が、硬く強ばった。身体は狂ったように雄を欲しているくせに、やはり実際に触れられると恥ずかしさが込み上げてくる。
 じゅぶっという生々しい音と共に、ルドヴィークの指が一本、リーシュカの中に入ってくる。
「ん……っ……」
 はっきりと男の骨張った指を感じ、柔らかな蜜壁が物欲しげに狭窄した。
 思わず腰を浮かしかけたが、片脚を曲げられ、押さえつけられていて、少し腰を揺することしかできなかった。
「まだ中が狭いから」
 脚の間のぬかるんだ場所にルドヴィークの視線を感じ、リーシュカは思わず手の甲で目を覆う。こんなに脚を開かれては丸見えではないか。そう思うと、ますます下腹部が脈打ち、身体が熱くなった。
「ほら、俺の指ですらきついだろう」
 言葉と共に、長い指がずぶずぶと奥まで沈んできた。
「や、やぁ……あ!」
 逃げようとする腰は、曲げられた脚ごと押さえつけられたままだ。中を慣れた指で押し広げられ、リーシュカは自由なほうの片足で敷布を蹴る。
 隘路をこね回され、リーシュカは虚しくもがいた。頭とその場所が直接繫がってしまったかのような刺激に激しく息が乱れる。
 強引に広げられた襞は熱を帯び、蜜がしたたり落ちたのがわかった。

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