ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

復讐の甘い檻

復讐の甘い檻

著者:
最賀すみれ
イラスト:
ウエハラ蜂
発売日:
2019/12/28
価格:
680円(税抜)
 

愛するわけではない。これは復讐の手段だ。

ルヴォー家の令嬢アイディーリアは、政敵であるフォンタナ家の嫡子シルヴィオと惹かれあい、ひそかに愛を育んでいた。だが、ルヴォー家の陰謀によりフォンタナ家は粛清され、シルヴィオも行方不明になってしまう。それから五年、罪の意識に苛まれる彼女の前に、隣国の大公となったシルヴィオが現れる。「おまえに許されるのは、俺の慈悲を乞うことだけだ」愉悦の笑みを浮かべる彼に純潔を奪われたアイディーリアは、それから毎夜、熱い欲望を穿たれて――。

復讐を誓う大公×贖罪に囚われた令嬢、引き裂かれた恋人たちは再び惹かれあう――

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登場人物紹介

アイディーリア

アイディーリア

ルヴォー家の令嬢。行方不明になったシルヴィオの無事を祈りつつ、贖罪の日々を送っていた。

シルヴィオ

シルヴィオ

フォンタナ家の嫡子だったが、行方不明の後、隣国の大公としてアイディーリアの前に現れた。

お試し読み

「神に仕える女を堕落させるのも悪くないものだな」
 片手で胸を揉みしだき、もう片方の手で全身をなでまわしながら、うっとりとつぶやく。
「悪魔の気持ちがよくわかる……」
 柔肌のさわり心地を楽しむかのように──そしてまた、ようやくふれることのできた歓びを、あますところなく味わうかのように、彼は無垢な身体を執拗になでまわした。
「ぁっ、やめて……っ」
 我知らず腰をうねらせていると、大きな身体が、力の抜けた脚の間に入り込んでくる。
 内腿に人をはさむ慣れない感覚に動揺している間に、男は柔肌に顔を埋め、腹部を舐め下ろしていった。
「あ、……待って、……っ」
 頼りない制止を尻目に、熱い舌が禁断の割れ目に到達する。のみならず溝の中へ潜り込み、ねろりとなぞり上げる。
「きゃぁっ……」
 高い悲鳴と共に、細い腰が跳ね上がった。
「や、やぁ……っ、何を……!?」
「何をされると思う? 当ててみろ」
 顔を上げたシルヴィオは、左手で脚を開かせ、右手の指で花弁をそっとなぞる。
「あっ、いや……、うそ……っ」
「予想は当たりそうか?」
 あざける口調で言うや、彼は割れ目をたどるように上下にゆるゆると指を動かす。
 しばらくそれをくり返すと、花びらは赤く色づいてふっくらと開き、トロトロと蜜をこぼし始めた。すると指は、その蜜を塗り広げるように溝をいじってアイディーリアを煩悶させた後、ふいに花びらの中へぬぶりと押し入ってくる。
「え……? あ、やぁっ……」
 自分の身体の中で彼の指を感じる異常な事態に、榛色の瞳を大きく瞠った。
「やめて……そんなこと、しない、で……ぁっ、うっ、動かしちゃ、ぁっ、やぁっ……!」
「これだけぬれていれば大丈夫だ」
 指はねばついた音を立て、円を描くようにそこをかきまわしてくる。
 それだけでも混乱してしまうというのに、さらに指先は蜜襞をゆるゆる擦り立ててくる。そしてある瞬間、特別甘く痺れたその刺激に、自分の中が彼の指をきゅうっと締めつけた。
「やぁっ、どうして……っ」
 何が起きているのかわからず、アイディーリアは首を振って啼く。
「ぁっ、……やぁっ、こんな、……ぁっ、……ぁン……っ」
 一方彼は、きつく締めつける中の感触を味わうように指の抜き挿しをした。
「見ろ。俺の指をかわいくしゃぶってる。……それとも指じゃないものをねだっているのか?」
(────……っ)
 アイディーリアは反射的に首を振った。
 はっきりとした知識はなかったが、その部分で男性とつながるというのが、純潔を失うことを意味するのはわかる。
 彼は予期していたかのようにフッと口元をほころばせた。
「そうか。ではキスをねだっているのかな」
 わざとらしくそう言うと、そこに顔を寄せてくる。
「あ、やめて……っ、いや……っ」
 離れたところから見られるだけでも恥ずかしいというのに。その場所を間近からのぞかれるなど耐えられない。
 思わず脚を閉じようとするも、彼の身体が邪魔で閉じられなかった。
「まぁそう言うな」
 不安に涙をぽろぽろこぼすアイディーリアを挑発的に見つめながら、彼は花びらに顔を近づけてくる。のみならず、蜜洞に埋め込んでいた指でぐちゅぐちゅと媚壁の天井部を擦り立ててくる。
「ひっ! あ、ぁ……っ」
 下肢が愉悦に跳ね上がったとたん、のばされてきた彼の舌が花弁の中に隠れていた雌しべを捉えた。
 とたん、途方もない歓びが全身を走り抜け、一瞬気が遠くなる。
「────ぁあぁっ、……やぁぁっ……!」
 はしたない嬌声を響かせ、アイディーリアは汗ばんだ全身をわななかせた。
 見られることを恥ずかしがっている場合ではなかったと、ようやく気づく。
 ビクビクと跳ねる下肢にしゃぶりつき、彼はやわらかい襞の中で、そこだけ硬くなっていた突起に舌を絡みつけてきたのだ。加えてぬるぬるとしごき上げてくる。
「あ、あぁっ……だめぇ! ……あっ、やぁっ! ……やめて、やめてぇっ……、あっあぁぁっ……!」
 目蓋の裏が明滅するほどの快感に、我知らず腰がうねった。
 あふれる愉悦と羞恥に頭の中が真っ白になり、隘路は中で暴れる指をきゅうきゅうと締めつける。
 アイディーリアはさ迷わせた手で枕をつかみ、しきりに悶絶した。
「だめぇっ、そんなに、しちゃ、ぁっ、あぁ! ……ぁあっ、……やぁぁ……!」
 快楽に溺れてのたうつ間、時折ふぅっと意識が遠ざかりさえする。
 根元まで押し込まれた指と、ぐんぐんせり上がる淫悦に追い詰められるようにして、アイディーリアはほどなく、果てしない高みへと放り出された。
「────ぁぁぁ……!」
 朦朧とする中で、全身を小刻みに痙攣させ、吸い込まれるような陶酔に浸る。
 そんな中、ぎゅぅぅっと指を締めつける蜜口から大量の愛液があふれるのを感じた。
 呼吸に胸を大きく上下させながら、ぼんやり宙を見上げるアイディーリアに、シルヴィオが脚衣の前をくつろげながら命じてくる。
「脚を開け」
 ゆるんだ脚衣の前面から、男性自身と思われるものが飛び出してきた。
「…………っ」
 目のやり場に困って視線を逸らすと、彼は小さく笑って続ける。
「言う通りにしないなら……、もうしばらく舐めてやるぞ?」
「いや……っ」
「どうせ最後の結果は同じなんだ。どちらが賢いか、わかるな?」
「………………」
 彼はどうあっても自分を許すつもりがなさそうだ。
 見下ろしてくる眼差しからそう悟り、アイディーリアはおずおずと自分から脚を開いた。
「もっとだ。娼婦のように大きく開いて、挿れてほしいところを俺に見せろ」
「……そんな……っ」
 耳を疑うような指示に、アイディーリアは泣きたい思いで首を振る。
 すると彼は、嬲るように小首を傾げた。
「いやか? つまりもっとかわいがってほしいのか?」
「…………っ」
 追い詰められたアイディーリアが、さらに少し脚を開くと、彼はこれみよがしに息をつき、勝手に膝をつかんで、ぐいっと敷布につくまで左右に広げてきた。
「いやぁ……っ」
 何もかもが彼の目にさらされてしまう羞恥に涙をこぼす。
 五年前には、彼に純潔を捧げることを夢見ていた。しかし今はそれが信じられない。
 哀しみに瞳を曇らせるアイディーリアの前で、シルヴィオは手のひらをぬらしていた蜜液を、自身の屹立になすりつける。そして達したばかりの熱いぬかるみに、それを押し当ててきた。
「あ……っ」
 まるで熱した鉄のような感触だ。
 思わず声をもらすと、彼は脈打つそれで、ぐちゅぐちゅと割れ目を擦り立ててくる。
「なぜ引き受けた?」
「え……?」
「簡単に身売りに応じたとも思えんが……、国のためと、王妃に泣き落とされたか?」
「…………」
 アイディーリアは曖昧に首を振った。
 確かに姉には大きな弱みをにぎられている。命令に逆らうことはできない。
 しかしこの役目を引き受けたのは、それだけではなかった。
(あなたの怒りを、少しでも受け止められればと思って──)
 どんな事情があろうと、自分の親族が大勢殺されたという過去について、完全に忘れるなどありえない。
 惨劇からまだ五年しか経っていないのだ。彼の中には怒りや憎しみがきっとあるはず。であれば彼の要求に応じて傍に仕え、多少なりとも憤懣を発散させる的になろう──そう考えたのだ。
 たたかれるなり、言葉で責められるなり、きつい仕事を命じられるなり…色々とあるだろうが、痛みも、つらい状況も、甘んじて受け入れよう。
 五年前の事件に際して何もできなかった、自分への罰として。
 引き受けたのは、そんな理由だ。
(とはいえ……)
 この類の責め苦に関しては、経験のなさゆえ、どうしてもひるんでしまう。
 見据えてくる瞳から目を逸らし、アイディーリアは小さな声で応じた。
「──はい、その通りです……」
 彼はフン、と鼻を鳴らす。
「姉同様、食えない女だ。だが犯しがいがある」

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