ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

略奪王の淫愛

略奪王の淫愛

著者:
貴原すず
イラスト:
幸村佳苗
発売日:
2019/03/04
価格:
660円(税抜)
 

今、ここで、あなたを妻にさせてください。

贅沢を好まない控えめな性格の皇女アリーセは、権威を重んじる帝国で周囲に軽んじられていた。心の支えは、婚約者である隣国の王子ヨーゼフからの手紙。だが、結婚のために隣国へ赴くと、夫になるのはヨーゼフの弟クラウスだと告げられる。王となり圧政を敷いたヨーゼフは、民からの襲撃を恐れて逃亡したのだという。戸惑いを隠せず抵抗するアリーセだったが、不満げに眉を寄せるクラウスに淫らな愛撫を施され、恥辱と快楽の極みを味わわされて――!?

腹黒な賢王×敬虔で一途な皇女、甘く淫らな略奪愛!

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登場人物紹介

アリーセ

アリーセ

敬虔な皇女。幼いころ、獣に襲われかけていたところをヨーゼフに助けられる。以来、文通で親交を深めていた。

クラウス

クラウス

ヨーゼフの弟。ヨーゼフが逃亡したため国王となる。アリーセに、ヨーゼフを忘れて自分の妻になるよう告げるが……。

お試し読み

「ヨーゼフ様が今どちらあたりにいるのか、本当に足取りは摑めないのですか?」
「摑めませんね」
「ほんの少しもですか? まったく手がかりはないのですか?」
「……まったく、ヨーゼフ、ヨーゼフ……それしか口にされることはないのですか?」
 クラウスは眉を寄せて不満げに見つめてくる。アリーセは思わず反論してしまった。
「ヨーゼフ様が心配なのは当たり前です。だって婚約者なのですから──」
 真剣に言葉を紡ぐアリーセの背に両腕を回し、クラウスはアリーセを抱きしめた。彼の胸と腕の間にすっぽりと収まる形になって、アリーセは動揺する。
「な、何をなさるの……」
 クラウスが身を屈めてアリーセの唇をふさぐ。唇を重ねる行為は、特別な関係の男女がすることだ。それこそ、ヨーゼフとならば胸がときめく行為なのだろうが──。
「う……うう……」
 肉体の頑強さに反して、彼の唇はやわらかい。その唇が、逃げるアリーセの唇を追いかけてくる。顔を左右に振ったところで、彼の唇を振り切ることはできない。それどころか、彼は左腕でアリーセの背を支え、右手で顎をとらえて、強引に唇を重ねてくる。
「や……や……んん……」
 必死に身体を揺するが逃れられず、ただひたすらに唇を捧げる羽目になる。
「ん……ん……んう……」
 何度も角度を変え、獲物を追い求めるしつこさでくちづけは続いた。唇をふさぐだけでなく、ちゅうっと吸ってきたり、上唇を舐めてきたりする。息が苦しくなって、唇を開いたとたん、クラウスの舌が口内に忍び込んできた。肉厚で大きな舌がアリーセの舌をぬるりと舐める。得体の知れない痺れが足のつま先から下腹に走った。
(なに……)
 舌を舐められるなんて、嫌悪すべき行為だ。けれども、何度も舌を舐められ、からめとられていると、甘ったるい刺激がなぜか下肢のつけねを刺激する。
「や……ん……やぁっ……」
 クラウスの舌はアリーセの舌を揺さぶるだけでなく、頬の内側や上顎の裏を舐めてくる。そんなところをくすぐられるのは初めてで、鼓動がどんどん加速していく。
「あ……はぁ……はぁ……あ……」
 くちづけというものは、聖堂でされたように、唇を重ねるだけだと思っていた。こんなにも舌と舌が絡みあうものだとは知らなかった。だから、アリーセは懸命に胸で呼吸をし、彼の激しさに翻弄されるばかりだ。
 ちゅっちゅっと音を立てて唇を吸われ、舌が口内でうごめく。
 そのうちに彼の右手がただならぬ動きをはじめた。顎を摑んでいた手が首を撫で、鎖骨を覆う肌をやんわりとこする。その手がネグリジェの上から乳房を摑んだから、アリーセはぎょっとした。
「ん、やめ、やめて……!」
 力いっぱい顔を背けて、彼の唇から逃れた。涙のにじむ目でクラウスを睨む。
「何をなさるんですか!?」
「……今、ここで、あなたを妻にさせてください」
「え……」
 意味がわからず眉をひそめてしまう。
「アリーセ様、俺は今からあなたを犯します。あなたに俺の子種をまきます」
 真剣な顔をして卑猥な発言をされ、アリーセは動きを止める。
(なんてことを言うの……)
 まともな神経があれば、絶対に口にできないことだろう。
「い、嫌です。わたしは……わたしは、ヨーゼフ様の……」
 アリーセの肌に触れるとしたら、ヨーゼフしかいない。そう信じてきた。いや、信じるというよりも当たり前という認識だった。アリーセの夫になるのは、ヨーゼフだったのだ。それがクラウスに代わったとみなが言う。けれども、クラウスに代わったからといって、身体に触れることを簡単に許せるはずがない。
「まだヨーゼフの名を呼ぶのですか?」
 クラウスはアリーセの言葉を冷たくはねのけると、その華奢な身体をいきなり肩に抱え上げた。それから、有無を言わさぬ力でベッドへと運ぶと、アリーセを放り投げる。
 背中に受けた衝撃のせいで、ろくに息ができなくなる。天蓋が目に入った次の瞬間には、クラウスがのしかかってきた。両方の耳の脇に両肘を置かれて、動けなくなってしまう。
「俺がオストフェンの王です。あなたは俺の妻になるんだ」
「だからといって、こんな……」
 ネグリジェの前を留めていたリボンの結び目を解かれて、強引に胸元を押し開かれる。あらわになった胸に、彼の視線は釘づけになった。
「や、やめてっ」
「アリーセ様は乳房まで清らかなのですね。雪のように白い」
 クラウスは胸を下から摑んで大きさと重量を確かめる仕草をする。
 アリーセの乳房は熟した桃のようで、乳白色の肌には青い静脈が透けて見えた。
 クラウスは両手でアリーセの乳房を摑んだ。
 かさついた掌がアリーセの柔肌をこすり、やんわりと揉みしだく。
「いや、やめて!」
 アリーセは懸命に叫んだ。こんなふうに彼に触れられたくない。神に結婚を誓っていないし、そもそも相手はクラウスであるべきではないのに。
「皇女として嫁いできたのに、拒絶されるのですか?」
 冷たい言葉とは裏腹に、クラウスの手は熱かった。炉に炭を入れたように熱い手で揉まれて、アリーセの全身がわななく。
「やめて、お願いだから、やめて……」
「ヨーゼフは民を不幸にする王なのに、本気でそんな男の花嫁になりたいとおっしゃるのですか?」
 冷酷な真実を告げる一言に、アリーセは唇を嚙んだ。
「そんな……そんなはずがありません……」
「他国にいたあなたに、何がわかると言うのです?」
 クラウスが硬く尖った乳首をきゅっとつまむ。親指と人差し指でつままれて、アリーセは頬を上気させた。
「や、やめ……」
「ここは気持ちよくないですか?」
 クラウスは両の乳首をきゅっきゅっと乳房からつまみだす。
 真紅に染まった蕾の先端を押し回され、くにくにとねじられ、乳暈から引っぱられる。
 さらには、乳房を根元から先端まで摑み出されると、下肢に稲妻のような快美な刺激が走った。
「あ、だめ……さわらないで……」
「無理ですね。俺はあなたを抱きたくてたまりません。下半身がさっきから熱く疼くんですよ」
「えっ」
 胸を愛撫していた彼の手がアリーセの手を摑み、自らの股間に導く。かすかに触れた股間には何やら異様なふくらみがあった。
「な、なんですか、これ……」
 奇妙なふくらみと熱さ、硬さが入りまじって、アリーセを混乱させる。なぜこんなことになっているのかわからない。
「アリーセ様を求めて、熱くたぎっているのです」
「わたしを求めてって……」
 信じがたい発言だ。アリーセを求める気持ちと、この状態を結びつけるなんて、汚らわしいとしか思えない。
「クラウス様のお身体の変化がわたしのせいだとおっしゃいますの?」
「そうですよ。だから、責任をとっていただきます」
 抵抗のために身じろぎするアリーセの腿の上に彼は膝を置いた。それから、上体を倒してアリーセの右乳首を口内に含む。
「ひっ、やめっ……」
 クラウスは口内でアリーセの右乳首をこねまわす。唇で乳暈からつまみ出したり、しごいたり、舌をからめたりする。
 左の乳房も愛撫され、アリーセは他愛なくあえいだ。

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