ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

お婿さまは下僕になりたい

お婿さまは下僕になりたい

著者:
斉河燈
イラスト:
鈴ノ助
発売日:
2018/06/02
価格:
660円(税抜)
 

さあ、僕が欲しければ命じてください。

王の反逆者を見つけて排除する“粛清屋”の家に生まれたノワズティエは、美貌の紳士オルディスから突然「あなたの下僕になります」と宣言されて大混乱。言動にややずれたところがあるものの、誠実で優しい彼に惹かれていくノワズティエ。だが彼には密偵の疑いが!?  彼と結婚して探るよう王に命じられた彼女は、その身の潔白を証明しようと奮闘するが、夫婦生活は朝から晩まで甘く蕩けるような誘惑の連続で、調査を進められずにいて……?

下僕希望の怪しい入り婿×影の薄い“粛清屋”の娘、激甘結婚生活には裏がある!?

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登場人物紹介

ノワズティエ

ノワズティエ

影の薄い自分がなぜオルディスに声をかけられたかわからず困惑。親しい者たちからはノエと呼ばれている。

オルディス

オルディス

ノエに下僕宣言をしてからは従者のように振る舞う。その美しい外見から女性に人気だが、密偵の疑いもあり……!?

お試し読み

「んん、っ、オルディス、さま……っだ、め」
 オルディスの左手がドレスの裾から滑り込んできて、ノエは焦って唇をずらす。
 彼に触れられるのが嫌なのではない。しかし、ここは階段下の納戸だ。使用人が扉の前を通る。扉に内鍵はもちろんないし、格子状の覗き窓だってついている。そもそも扉は半開きなままで、無防備としか言いようがない。
 しかしオルディスはノエの太ももを探る手を止めない。ドロワーズを奪われてノエはますます焦り、ばしばしっ、と拳で強めにその胸を叩く。ここでこれ以上のことをするのはいけないと、伝えたつもりだった。それなのに。
「ああ、そのように煽ってくださらなくても……。僕はすでに盛り上がっていますのに」
 そう言ったオルディスはすっかり嬉しそうな表情になっていた。
(い、いけない。失敗したわ)
 彼は、どういうわけかわからないが叩かれると喜ぶ性質なのだった。
 刺激を与えるのが逆効果となると、一体この腕からどう逃れたらいいのか。わたわたしながら考えを巡らせているうちに、骨ばった指に秘所を捉えられてノエは飛び上がる。
「っあ、ヤ、だめ!」
 咄嗟に身をよじり、逃げようとしたらまた失敗した。追い討ちのように、オルディスの脇腹を膝で蹴り飛ばしてしまったのだ。全身から、さあっと血の気が引いていく。
「あ、あの、今のは事故的な接触で」
「そうですね。あなたがおっしゃるのなら、事故なのでしょう。しかし、それならばどうして下着が湿っているのでしょうか」
 布越しにくっと彼の指が割れ目に食い込んで、ノエは肩を大きく跳ね上げる。
「そんな、はずは……」
「お疑いなら、触れてみてください」
 左手を取られ、自分の脚の付け根へと導かれる。指先で下着に触れると、確かに、秘所の上が湿り気を帯びていた。
「快楽を与えなさいと、命じていただいたも同然ではありませんか」
「ひっ、飛躍しすぎでは!」
「今さら、恥ずかしがらなくてもいいのですよ」
「恥ずかしがっているように見えますか……!?」
「とても可愛らしい、恥じらいの表情にしか見えません」
 オルディスの目に映る世界は、現実とはズレがあるに違いない。だから常識を説いてもさっぱり理解してもらえないのだ。
 それでもノエは必死になってオルディスの肩を押し返そうとしたのだが、胸もとをはだけさせられ、先端をつままれると、みるみる両手に力が入らなくなった。その隙に脚の付け根の下着をずらされ、直に花弁に触れられて、息を呑むことしかできなくなる。
 こんなときなのに、どうして下腹部が熱くなるのだろう。
「さあ、寒さなど感じないようにしてさしあげましょう」
「やっ、ゆ、指……いれちゃ……っ」
「おや、ますます濡らしてくださいますか。嬉しいですね」
 彼の指が蜜口でぬるりと滑って、蜜が染み出していることを自覚させられる。いつの間に、こんなにも溢れてしまっていたのだろう。まだ、胸の先に触れられただけなのに。その気になってはいけないと、自覚しているはずなのに──。
 ノエが震えていると、頭上で足音がする。お仕着せの室内履きの音だ。
「オルディスさま、侍女が来ますから、っ」
 さすがにやめるだろうとノエは思ったのだが、腰を抱く腕は緩まなかった。女の入り口をやわやわと揉みほぐすことも、間近で熱っぽく見つめることも。
 足音は、みるみる近づいてくる。心臓の音が、耳の中でどくどくと響く。
(もうだめだわ……!)
 見つかってしまう。淫らな行為に及んでいるところを、見られてしまう。

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