ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

新月の契り
  • yondemill

新月の契り

著者:
鳴海澪
イラスト:
shimura
発売日:
2015/12/27
価格:
620円(税抜)
 

俺のこの熱を忘れるな。

隣国の王の策略により両親と国を失ったロッカラーナは、敵国に媚びて生き延びるよりも、王女としての死を望んでいた。だが願いは叶わず、王弟アルマンスールに屈辱的な方法で純潔を奪われ、側女とされてしまう。彼への殺意をあらわにするロッカラーナ。だが彼はなぜかその様子に安堵の表情を浮かべ、短剣まで渡してきて……。その後、着飾らせるばかりでまるで手を出してこない彼を訝しむロッカラーナだが、新月の夜、彼の心の傷を知り――。

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登場人物紹介

ロッカラーナ

ロッカラーナ

亡国の王女。自分を凌辱したアルマンスールを憎むが、彼から短剣を渡されて……。

アルマンスール

アルマンスール

王弟。とある理由から兄王に逆らわずにいる。ロッカラーナとの出会いでその気持ちに変化が……?

お試し読み

「目を閉じて、俺の言うことだけを聞け。おまえに恥と禍を与える者を見返したければ、今は俺の言うことを聞くんだ」
 一瞬翠色の目を見開いたロッカラーナは、アルマンスールの視線の強さに何かを感じたのか、瞼を閉じる。
 滑らかな尻の間から指を身体の前に向けて滑り込ませると、びくんと身体を震わせたものの、ロッカラーナは、今度は声を洩らさない。
「首に腕を回せ。俺を絞め殺すつもりでしがみつけ」
 睦言にはほど遠い言葉を、唇を合わせる振りをして囁く。ロッカラーナは無言のまま、アルマンスールの首にしがみつき、アルマンスールの言葉どおり絞め殺したいとでも言うように、渾身の力を込めてきた。
 それでいい──アルマンスールはロッカラーナの密やかな花園を、背後から指で暴き始める。
 首にしがみついたロッカラーナの表情はわからないが、合わせた胸の鼓動が速くなった。
 柔らかな花びらは誰も開いたことがないのだろう。慎ましやかに閉じて、隠された花芽は小さい。
 清らかな花びらを左右に割り開くと、ロッカラーナの喉が動いた。
 泣いているのだろうか。
 だがそれでもこの場を収める方法は他にない。
 アルマンスールは、まだ快楽の意味も知らない小さな花芽を指の腹で撫でる。
 胸に押しつけられた乳房が燃えるように熱くなり、肩に押しつけられたロッカラーナの唇から洩れる息も艶を帯びてきている。
 花芽が硬く膨れ、ねっとりとした蜜でアルマンスールの指が濡れてきた。
 ふとアルマンスールは、自身の下腹が淫らに疼くのを覚えた。
 自分の動きで固く閉じた花が開いていく様に、ただの男として身体が熱くなる。
「……っ……ぁ」
 小さな濡れた吐息はアルマンスールの耳にだけ届く。
 だが熱く甘い息に、アルマンスールは己の雄が、いっそう硬く蠢くのを感じた。
 こんな立場に甘んじるしかない女性に、劣情を抱いたことに、アルマンスールは動揺する。けれど、ここで彼女を抱けなければ、自分だけではなくロッカラーナにもいっそう悪い結果になる。
「ん──ぁ」
 いくところまでいくしかないと、覚悟を決めたアルマンスールはさらに彼女を強く抱きしめ、愛撫の手を進めた。
 知らずに息を洩らした自分を諫めているのか、ロッカラーナの肩が揺れて、吐息が呑み込まれる。
 どこまでも気丈な娘だ──。
 アルマンスールは蜜孔に少し指をうずめた。
「──ぁ」
 悲鳴に似た声を零したロッカラーナは、何かから逃げるようにアルマンスールの首にいっそうの力でしがみつく。
 そろそろ終わらせてやらなければ、ロッカラーナは満座の中で淫らな姿を晒すことになる。
 この王女には屈辱よりも、肉体の苦痛のほうが耐えられるはず。
「俺の肩を嚙め、ロッカラーナ。──辛いぞ」
 一瞬息を止めたロッカラーナは、アルマンスールの肩に唇を当てた。
 肌を焼く熱い唇は彼女の激しい生き方を表している気がして、嚙まれた肩が奇妙に甘く疼く。
 だがその感傷じみた感覚をやりすごし、アルマンスールは自らの黒いカフタンの裾を裂き、シャルワールを手早く寛げて、ロッカラーナを抱え直した。
 初めての交合で、これほど急いてことを進められては辛いだろう──だが耐えろ。
 アルマンスールは己の屹立の上に、ロッカラーナの身体をのせる。愛撫の手を借りて腰の辺りに溜まったアンテリの絹を広げ、貫く花園をさりげなく隠す。
「──ぁ」
 濡れた蜜孔に、硬く凝った雄を押し当てると、小さな悲鳴と一緒に肩が強く嚙まれた。
 蜜口がアルマンスールの雄を拒んで、激しく収縮する。
 哀れだ──。
 もう引くことなどできないのに、アルマンスールは自分を拒絶する穢れのない身体に心が揺れる。
 こんな場所で女を抱かなければならない自分の立場の危うさを嘆くより、敵に犯される王女が哀れで愛しい。
 今はただこらえろ。そう念じながらアルマンスールは無意識に拒む蜜孔を、己の屹立の先端でこじ開ける。
「く……っ」
 痛みで呻く脆い身体を抱きしめ、アルマンスールは腰を突き上げた。

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