ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

二人だけの牢獄
  • yondemill

二人だけの牢獄

著者:
富樫聖夜
イラスト:
Ciel
発売日:
2015/04/03
価格:
620円(税抜)
 

一緒に壊れましょう。

王女フィオーナは、宰相アルヴァンの作り出す甘い牢獄に囚われていた。彼は己を国に留めるための条件として、フィオーナの身体を要求したのだ。国王が病に倒れた今、彼がいないと国は立ち行かない。初恋の彼からの脅迫に絶望しながらも、彼に身を捧げる決意をしたフィオーナ。アルヴァンはそんな彼女の純潔を奪い、愉悦の笑みを浮かべながら、毎夜のごとく抱き潰す。だがある日、フィオーナの婚約者候補として他国の王子が現れて――!?

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登場人物紹介

フィオーナ

フィオーナ

国王の一人娘で、次期女王。アルヴァンから「女王となるには優しすぎる」と指摘され……。

アルヴァン

アルヴァン

宰相でフィオーナの初恋の人。フィオーナに身体を要求する。何かたくらみがある様子だが……。

お試し読み

「まだ残っていますよ」
 指摘され、フィオーナは胸を手で隠したままアルヴァンに懇願した。
「灯りを、せめて、灯りを消してください……!」
 アルヴァンの部屋はあちこちにランプの灯りがついたままなのだ。昼間ほどは明るくないが、このままでは自分は明るい中で裸体をさらすことになってしまう。
 けれどアルヴァンは笑顔で拒否した。
「だめです。初めてですからね、あなたの身体をしっかり見ておきたいのです。それにあなたは男女のことは暗い中で行うものと思っているようですが違います。真昼の明るい中でも互いをさらけ出して愛し合うこともあるのですよ」
「え?」
 フィオーナはショックを受ける。アルヴァンの言うとおり、フィオーナは男女や夫婦の営みは、夜の暗闇の中、ベッドでとしか習っていない。
「本当のことですよ。いつか昼間の明るいところで愛し合うことも教えてあげますね」
 フィオーナは息を呑んだ。昼間の明るいところで、という発言もだが、この取引が一度で終わらないことを暗に示していたからだ。
 自分の考えが甘かったことをフィオーナは悟った。アルヴァンとの契約には期限を設けていなかった。彼が望む限り何度も何度も、そしていつでもフィオーナは彼に抱かれなければならないのだ。
 剥きだしの肩を震わせる彼女に気づいてアルヴァンが薄く笑った。
「一度で終わると思っていましたか? それは甘いですね。もう分かったでしょう? いつどこでどのように抱くかは私が決めます。あなたは私に従って私の望むようにその脚を開いて私を受け入れればいいのです」
 フィオーナの足がガクガク震え出す。そんな彼女にアルヴァンは追い打ちをかける。
「さぁ、全部脱いで私に見せてください。終わらなければいつまで経っても部屋には戻れませんよ。侍女たちが起こしにくる前に帰らなければならないのでしょう?」
「……はい」
 そうだ。アーニャが起こしに来る前に自室に戻らなければ大騒ぎになってしまう。
 フィオーナは覚悟を決めると、震えながら胸から手を離し、ドロワーズのリボンを解いていく。指をかけて下まで引きおろし、足から引き抜くとフィオーナは胸と陰部を手で押さえながら、アルヴァンから顔を背けた。
「こ、これでいいのでしょう?」
「いいですが……手は身体から離してくださいね。隠すことは許しません」
 この人はどこまでフィオーナを辱めれば気が済むのだろう。そんなことはできない、許してと泣き言を言えたら。でもこの人はたとえ泣いたって許してはくれないだろう。
 唇を噛み締めながらフィオーナは胸と陰部から手を離した。これでこの身をさらけ出してしまったことになる。
「いい子ですね。もう少し脚を左右に開いて……ええ、そう、そんなものでいいでしょう」
 アルヴァンはフィオーナのすぐ目の前に立ってしげしげとその肢体を見下ろした。華奢でありながら豊かに張り出した白くて丸い胸の膨らみも、細い腰も、陰部を覆う黒くささやかな縮れ毛も。丸くてぷるんと張り出したお尻の双丘も。フィオーナはアルヴァンの視線を感じて大事なところを隠してしまいたくなる気持ちと戦った。
 視線を感じたからか、胸の先がじわじわと熱を帯びて尖っていく。
「……ぁ、っ……ふっ……」
 アルヴァンは手を伸ばし両方の胸の膨らみを掬い上げるように掴んだ。揉むようにこねくり回され、フィオーナは歯を食いしばって漏れそうになる声を抑える。
「華奢なくせに肉感的だなんて、男を夢中にさせる良い身体を持っていますね、フィオーナ。すぐさまベッドで組み敷いてむしゃぶりついて突き入れたいくらいだ。さあ、ここの味はどうでしょう?」
 フィオーナは顔を下げたアルヴァンの口の中に自分の胸の先端が消えていくのを呆然と見つめた。 
「あっ……!」
 次の瞬間、温かくて湿った咥内に含まれた先端に歯を立てられて、フィオーナはビクンと飛び上がった。
「感度もいい」
「ふっ、んっ、あ、んぁ」
 胸の形が変えられるくらいに片方を揉まれ、もう片方の胸の先端を口で弄ばれ、フィオーナの口からはひっきりなしに呻き声があがった。先端に歯を立てられ、舐めまわされ、きつく吸われ、そのたびにお腹の奥がキュンと疼く。じわりと脚の付け根に何かが染み出してくるのを感じた。
 アルヴァンは胸を食みながらその場所に手を伸ばす。
「……あっ!」
 フィオーナはいきなり割れ目に触れられて、ビクっと身体を揺らした。
 アルヴァンはフィオーナの蜜壷の入り口を中指でなぞり、伸ばした親指で茂みに隠された花芯を探り当て弄りながら、彼女が何度も何度も身体を引きつらせるようにビクビクと悶える様を観察した。
「っ、ぁん、あ、や、や、やめっ、やだ、そこ……!」
 フィオーナの開いた脚の内側が引きつった。花芯への愛撫が辛いのか、それとも感じすぎるのか、フィオーナ本人にもよく分からず、どちらとも言いがたい法悦の波が次々と襲ってくるのを感じた。フィオーナの足がガクガクと痙攣したようになったのを見て取ったアルヴァンは、手を引き抜き、フィオーナをベッドの端に座らせる。
「んっ、ぁあ……」
 息を整えるフィオーナを他所に、アルヴァンはサイドテーブルに出してあった真鍮の蓋のついた琥珀色の瓶を取り上げ、蓋を開けると、中の軟膏上のものを手に取っていく。それに気づいたフィオーナは朦朧とした意識の中で小さく尋ねた。
「それは……? 何、ですか?」
「これは痛み止めとして効果のある、センナの雌しべを乾燥させて作った軟膏です。前に森に散策に出た時、少しだけ教えたことがあったでしょう?」
 フィオーナは森でのことを思い出し、小さな赤い花のことを頭に浮かべながら頷いた。
「その時にも言ったと思いますが、これは貴族の娘が輿入れの時に花嫁道具の一つとして持参されることが多いものなのです。塗ると炎症を抑える効能もあるし、止血効果もある。そして何より痛み止めの効果が目覚しい。まさに破瓜のための薬と言ってもいいでしょう」
「破瓜……」
 フィオーナはごくりと喉を鳴らした。
「そうです。聞いたことがあるでしょう? 個人差がありますが、処女膜が破れる時には相当な痛みを伴うそうです。いつまでも出血が止まらない者もいます。その痛みや出血を軽減させるためにこれをあらかじめ塗ってから性交するのです。高価なので貴族くらいしか手に入らないでしょうけれど」
 アルヴァンはセンナの軟膏を右手の指に軟膏をたっぷりと取ってフィオーナの目の前に来ると楽しそうに命じた。
「さぁ、薬を塗るので脚をベッドにあげて開いて。あなたのソコも塗りやすいように広げてください」
「──え?」
 とんでもないことを言われたような気がしてフィオーナはアルヴァンを見上げた。アルヴァンは涼しい顔で更に促す。
「私にちゃんと中まで見えるようにしてくださらないと薬は塗れませんよ」
「じ、自分で塗ります、だからっ」
「あなたの指では必要な場所まで届きませんよ。それにあなたの中はとても狭い。さっき満足に指を入れることもできませんでした。だから解しながら入れないと。あなたが自分でやるのは無理でしょう。最初の痛みに怯んでしまうでしょうから。さぁ、ベッドに乗って脚を開いてください。フィオーナ」
「で、でも……」
 医療行為とはどうしても思えなくて躊躇していると、アルヴァンが低い声で告げた。
「フィオーナ。センナの軟膏も塗らず、濡らしたり、解したりすることもせず、今すぐ突き入れられたいですか? でもそうした場合、あなたは数日間まともに歩けず、椅子に座ることもできなくなるでしょう」
 それは警告だった。フィオーナは震えあがった。
「……分かりました。あなたの言うとおりに、します」
 フィオーナは涙を浮かべながら脚をベッドにあげると、アルヴァンの方に向かって恐る恐る広げた。
「足を立てて、もっと大きく開いて。そうしてくださらないと奥まで薬が届きません」
「は、はい」
 フィオーナは言われたとおり、立てた膝を大きく開いてアルヴァンに見せた。
「いい子ですね」
 くすっと笑うとアルヴァンは手にした軟膏をまず花弁にすり込んでいく。
「ふっ……あ、んっ……」
 それから蜜口にたっぷり塗りこめると、また瓶から軟膏を指に付けて、フィオーナの蜜壷に手を伸ばす。軟膏とフィオーナの中から染み出た蜜を纏いつかせながら、やがて中指がつぷっと音を立てて中に入り込んだ。違和感と異物感にフィオーナの目にじわりと涙が浮かんで頬を滑り降りる。膝を押さえている手がブルブルと震えていた。
「まずは一本。奥まで押し込みますよ」
 アルヴァンの指が宣言どおりに奥までぐっと差し込まれた。そして中に塗りこめるようにぐるぐると動かしていく。
「ひゃっ!」
 異物感に唇を噛み締めていたフィオーナは、自分の中で蠢く指がある一点を掠めた時、勝手に腰が跳ね上がり声が漏れてしまうことに仰天した。再び指がそこを掠めるとビクッと身体が反応する。
「ここ、感じる場所のようですね。重点的に塗っておきましょう」
「え? あっ、ああっ!」
 軟膏に塗れた指でその場所に執拗に塗りこんでいく。フィオーナは悲鳴を漏らしながら背中をそらし、ビクンビクンと陸にあがった魚のように身体を跳ね上げた。
 そしてそれを機に、フィオーナはアルヴァンの指に翻弄されていくことになる。
「ほら、こんなに入りましたよ」
 指が二本、三本と増えていき、出し入れする指がぐちゅんとイヤらしい音を立てる。
「あっ、あ、んっ、いや、ああっ、やめっ、そこ弄らないでぇ!」
 執拗に攻められるのは中だけではない。蜜壷の少し上にある突起が軟膏をまぶした指でくちゃくちゃと弄られて、嵐に揉まれるような感覚に襲われていた。
 そしてそのうちに、フィオーナは指を出し入れされている中だけでなく、外の、軟膏にまぶされた箇所のあらゆる場所がジンジンと不可思議な熱を持ち始めているのを感じた。
「いやぁぁ、熱い……! 熱いのぉ!」
 ジクジクした熱に煽られて気が狂いそうになる。声をあげずにはいられない。身を捩り、涙を散らしながらフィオーナは嬌声をあげた。
「あっ、あ、あ、や、あっ、ん、ンン!」
 ベッドの上で狂ったように身もだえするフィオーナに、アルヴァンも少々驚いたようだった。
「ちょっと効き過ぎですね。媚薬でもないのに、ここまでよがり狂うとは……もしかして、薬に過敏な体質なんでしょうか?」
「あっ、んっ、や、ああっ、ああっ、狂う、狂っちゃう……! おかしくなる……!」
 首を激しく振りながらよがり声を出すフィオーナの姿態を見下ろし、アルヴァンはうっとりした笑みを浮かべた。
「ああ、いい悲鳴だ。いいですよ、フィオーナ。狂っていいんです。一緒に狂って壊れましょう」

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