ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

初恋の爪痕
  • yondemill

初恋の爪痕

著者:
藤波ちなこ
イラスト:
北沢きょう
発売日:
2014/11/04
価格:
600円(税抜)
 

傷つけたいのはおまえだけ。

幼い頃、一度の出会いで互いに淡い恋心を抱いたユリアネとゲルハルト。だが成長し侯爵位を継いだゲルハルトは、ユリアネが初恋の少女だと気づかぬまま“ある因縁”によって彼女に恨みを抱いていた。その彼に突然さらわれ、城に監禁されたユリアネ。ゲルハルトを慕い続けていた彼女は、彼の鬱屈した欲望を受けとめ、淫らな仕打ちに耐え続ける。一方、何度快楽を教えても清らかさを失わないユリアネに、頑なだったゲルハルトの心は揺らぎ始め……??

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登場人物紹介

ユリアネ

ユリアネ

元男爵令嬢。父親を亡くし、母親とも離され侍女と二人で暮らしてきた。ある夜、ゲルハルトに連れ去られて……。

ゲルハルト

ゲルハルト

誠実で公平と名高い侯爵。親同士の確執から、ユリアネへ歪んだ感情を抱いているようで……。

お試し読み

「……あっ……」
 いきなり触れたそこは、まだ乾いていた。
「んん……っ」
 花核に指先が触れると彼女は腰を揺らしたが、唇を噛んでいるのかくぐもった声が聞こえるばかりだ。
 ゲルハルトは苦笑する。
 初めて関係をもったときから、自分が満足を得るよりも、いやがる彼女を感じさせ、泣かせることを愉しんできた。いつでも突き放せる、手放すことができると余裕を持っていた。
 なのに、媚薬を使ったときは、張形で自分を慰めて身もだえる淫らな姿を愉しむつもりが、いつの間にか彼女を抱いていた。今日も、気が済むまで抱き潰すつもりだった。
 トラウザーズの前をくつろげる。乾いた柔らかな花弁を指でそっと開くと、昂ぶったものを一息に蜜壺に押し込んだ。
「っ──!」
 ユリアネは、声にならない悲鳴をあげて背を反らす。
 潤っていない肉壁は、いきなりの仕打ちに耐えきれないのか、ひきつれて上手く受け入れられない。ゲルハルトが腰をぐっと進めると、柔らかな尻が拒むように強張った。
「いや……、……たいです、やめて……っ」
「罰なのだから、痛くなければ意味がないだろう」
 言いながら、切っ先でこじ開けるようにさらに奥を穿つ。
「ひっ……、いや、や……っ、……やめて、──抜いて……っ」
「抜くわけがないだろう。我儘を言えなくしてやる」
 さすがに動きにくいので、愛撫を施すことにした。この一年の間で、彼女の弱いところはすっかりわかっている。
 ゲルハルトは彼女の背中にぴったりとおおいかぶさり、髪をかきわけて耳元に唇を寄せた。形の良い薄い耳は、殊の外彼の気に入りだった。耳朶をねぶり、耳殻を舌先で擽ると、胸の下で彼女の肩がびくりと震えた。
 前から手を鼠蹊部に伸ばし、薄い叢をかきわけて恥骨に触れる。その下の小さな芯を指先にとらえた。彼女のうなじの匂い立つような肌を吸いながら、柔らかい花芽をゆっくりところがした。ゲルハルトを受け入れた場所がぎゅうっと締まる。
「んっ……、ん」
 ユリアネは、感じていることを気取られまいとしてか、きつく唇を噛んで声を殺していた。それが面白くなくて、淫核を円を描くように優しくこね回す。そこはすぐに小さくしこって尖り、同調するように花襞のあわいがしっとりと蜜をたたえはじめた。
 指の腹でぬめりを掬って、莢に隠れていたひときわ敏感な真珠を撫でる。
「っ!」
 快感が過ぎるのか、ユリアネは身をよじって逃れたがった。それを許さず、一旦腰を引いて抜きかけたものをゆっくりと蜜壺に沈める。
「いや……っあ……」
 前をこれ以上ないほど優しい手つきで撫でながら、突き当たりにぶつかり、再び入り口まで下がる。内壁は吸い付くようにゲルハルトの楔に絡みついた。やがて、抽送が難しくなるほどの断続的な締め付けが始まり、ユリアネはゲルハルトの身体の下で、声も出さずに静かに果てた。
「……っ、ぁ……」
 その小さな耳が真っ赤に染まっている。
「おまえには、媚薬など要らなかったな」
 耳元に熱く吹き込みながら、絶頂の余韻が去らないらしいその場所への愛撫をすぐに再開する。ゲルハルトを一杯に頬張っている場所からとろとろと滴る蜜をたっぷりと掬って、敏感な尖りに撫でつける。
「っ、やめ……、だめ、……もう……っ」
「いってるからか? 何度でもいけばいい」
 次は、ゲルハルト自身も快楽を得るために、ゆるゆると腰を揺すりはじめる。すっかり濡れそぼった肉奥は、言葉とは裏腹に滑らかに雄を受け入れ、しゃぶりつくそうとしてくる。
「だめ、また……、ぁ──っ」
 たったそれだけの動きで、彼女はあっという間に昇り詰めた。細切れの声で喘ぎながら、頤を仰け反らせ、身をのたうたせて耐えている。
 ゲルハルトは、絞り上げるような媚肉の動きに溜息をついた。身を起こし、寝台に腕を突いて、抽送を激しくしていく。
「おまえばかり愉しんで、不公平だと思わないか?」
 華奢な背中に声をかけるが、打ち寄せる快楽にすすり泣くばかりの彼女には聞こえていないようだ。律動を送り込まれるうちに全身から力が抜けてしまったらしい。くったりと寝台に身を預けるようになった。
 ゲルハルトは、指が食い込むほど強く腰を掴む。
「これからは、中に出してやろう」
 投げかけた言葉に、彼女は我に返ったように身を強張らせた。
「孕んでしまえ。そうしたら、ここから離れようなんて考えなくなるだろう」
「や……」
 縛られた手が弱弱しくもがいている。小さな頭がいやいやをするように何度も打ち振られる。
「ぃや、やめ……」
 泣き濡れた声で懇願しながら、ユリアネは自由にならない身を捩って逃れようとする。
「いけません、だめ……っ」
 しかし、背後からがつがつと楔を突き入れられ、寝台に押さえつけられている体勢では身じろぎもかなわない。
 その哀れな様に、ゲルハルトは残酷な喜びを感じていた。下腹部に重たい熱が溜まってゆく。早くそれを解き放ちたいという衝動が心をどす黒く支配する。
「ゆるしてぇ……っ、やぁ、あっ」

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