ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

ゆりかごの秘めごと
  • yondemill

ゆりかごの秘めごと

著者:
桜井さくや
イラスト:
KRN
発売日:
2014/05/02
価格:
620円(税抜)
 

この腕の中で啼いていろ。

家が破産し、親に売られた伯爵令嬢のリリーは、彼女を買った若き実業家レオンハルトから愛人になるよう命じられ、純潔を奪われてしまう。しかし昼夜を分かたず繰り返される交合は、従順な人形として育てられたリリーに変化をもたらしていく。普段は鋭いレオンハルトの眼差しが情欲に濡れることに喜びを覚え、彼の不器用な優しさに惹かれていくリリー。ところが、二人の甘い生活は、とある人物によって引き裂かれ――!?

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登場人物紹介

リリー

リリー

家が破産し、親に売られた伯爵令嬢。純粋無垢で、兄の言うことにはすべて従うよう育てられた。

レオンハルト

レオンハルト

リリーを法外な値で買った若き実業家。冷淡な印象だがリリーと接するときはどこか優しい。

お試し読み

「狭いな」
 眉をひそめ、レオンハルトはそんな感想を口にする。
 初めて感じる異物から逃れようとするが、中に入れられた指がゆるゆると動くので、その度に身体が強ばって碌な抵抗ができない。
 けれど、やがて痛みは薄らいでいく。それどころか、動きに慣れるともどかしい感覚が湧き上がってくるのだ。
 その心を見透かされたのだろうか。彼は小さく笑うと、もう一本指を増やした。
「ん…ッ」
 少し苦しくて目に涙が浮かぶ。
 しかし、その繊細な指先で時間をかけて色んな場所を擦られていくうちに、またも身体が慣れ始めて、もどかしく感じてしまう。
「あぁ…ッ!?」
 そして、指先がある場所を擦った瞬間、リリーは大きく声を上げた。
 今までとは違う衝撃に頭が真っ白になる。慌てて口を押さえてレオンハルトを見ると、彼は僅かに笑みを浮かべていた。その表情に釘付けになっていると、今度はそこばかりを繰り返し擦られる。次第にお腹の奥が熱くなり、自然と息が弾んでいく。
「あ、…やぁ、……ああっん」
 いつの間にか、指の動きに合わせて微かな水音が響いていた。
 それはとても淫らで恥ずかしい音だ。掻き回される度に大きくなるので、リリーの顔は真っ赤に染まっていく。
「リリー、……おまえが弱いところはここか?」
 耳元で囁かれる低い声に頭の奥まで刺激され、びくびくと震えた。
 何だろう、彼に囁かれると力が入らなくなる。その声に身体中が反応して、指を締め付けてしまう。
「はぁっ、あ、…やぁ、…や、や、レオ、お腹……奥が、変なの…ッ」
 頬を紅潮させながらレオンハルトを見上げる。
 水音はぐちゅぐちゅと激しく鳴り響き、恥ずかしいのに擦られると堪らない。どんどん息があがり、身体がどこかに弾け飛んでしまいそうだった。
 そんなリリーを見て、レオンハルトは愉しそうに唇を綻ばせている。色気のある眼差しにくらくらした。こんなにドキドキする顔をした男の人は見たことがない。
「……あっ、レオ、…レオ、レオ…ッ」
 次第に彼しか目に入らなくなり、リリーは自分からレオンハルトにしがみついていた。
 逞しい腕に抱きしめられて身体の奥が一層熱くなる。
「そのまま、一度、達しておけ」
「レオ、レオ、……あっ! ッあ、あ、あ、あぁあー……、………ッ」
 何のことかも分からないまま、彼の命令に身体が大きく反応した。
 指の動きに内側が激しくうねり、ビクビクと痙攣している。脚ががくがくと震え、全身に力が入って息をするのも忘れた。
「……あ、……ぁ、……っ、……は、……、……」
 頭の中は真っ白で、一瞬で高い場所に放り投げられてしまったみたいだ。
「……は、……っは、はぁ、はあっ……」
 一拍置いて呼吸を取り戻し、呆然と彼を見上げる。何が起こったのかよく分からない。
 彼はリリーが絶頂に達する様子を黙って見ていたが、やがて自身のシャツのボタンを外していく。隠れていた肌が見え、動きに合わせて浮き出る鎖骨から目が離せない。そんなリリーに苦笑した彼は触れるだけのキスをする。
「リリー、舌を出してごらん」
「…ぁ、…ん」
「こうだ、俺と同じように」
「あ、はぁ……」
 未だフワフワと空を漂っている感覚のまま、リリーは声に耳を傾ける。
 レオンハルトの舌は薄く開いた彼女の唇を抜け、器用に舌先を突いてきた。それに反応したリリーは、素直に舌を突き出して彼のものと絡め合った。
 先ほどされた時は苦しくて何も分からなくなってしまったのに、今は不思議と気持ちがいい。こうしているだけで、また身体の奥が熱くなってくる気がした。
「…ん、ん、…ふぅ」
 夢中で唇を重ねていると、レオンハルトはゆっくりと身を起こす。自然と唇が離れてしまい、追いかけようと舌を突き出すと、代わりに彼の指先がリリーの舌をそっと撫でた。
 レオンハルトはうっすらと笑みを浮かべる。唇から彼の赤い舌が見え隠れして、その壮絶な色気にごくんと喉を鳴らす。そして、先ほどまで自分と絡め合っていた動きを思い出し、無意識に彼の指に舌を絡めた。

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