ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

影の花嫁
  • yondemill

影の花嫁

著者:
山野辺りり
イラスト:
五十鈴
発売日:
2013/10/03
価格:
600円(税抜)
 

俺と同じ地獄を生きろ。

母と二人で慎ましく生きてきた八重は、ある日突然見知らぬ男たちに攫われてしまう。彼女を連れ去ったのは、異能の力で政財界を牛耳る九鬼家の当主・龍月だった――。「お前は、俺の子を孕むための器だ」と、龍月に無垢な体を無理やり開かれ、軟禁された部屋で毎晩のように欲望を注ぎ込まれる日々。だが、冷酷な言動の裏にある龍月の孤独に気づきはじめ……。本当の彼を知るたびに、いつしか八重の心は囚われていき――?

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登場人物紹介

八重(やえ)

八重(やえ)

母と二人で暮らしていた少女。九鬼家の者によって攫われてしまい……。

龍月 (りゅうげつ)

龍月 (りゅうげつ)

異能の一族、九鬼家の当主。八重に冷たくふるまうが……?

お試し読み

「ふ……本当に男を知らないのか? だとしたら天性の淫らさだ」
 蔑んだ言葉が胸に突き刺さり、惨めさに拍車を掛ける。少しずつ下がる男の手に気付かぬ程、八重は初心だった。
「……そこは……っ、駄目っ触らないでぇっ!?」
 身体を洗う以外では自分で触った事も無い場所へ他人の指が触れ、嫌悪と共に別の感覚が込み上げる。
 くちゅり、と濡れた感触に八重自身が愕然とした。溢れた液は、確かに自らが生み出した物だ。先程から龍月に触られる度、滲み出す何かを感じずにはいられなかったが、頑なに無視していた。しかし突き付けられた現実は残酷だ。
「は……身体は正直だな」
「嘘……、こんな……ぁっああっ」
 排泄する場所としての認識しか無かった所を摘まれ、八重は強烈な感覚に身体を強張らせた。
 味わった事の無いものが全身を駆け巡り、気持ち良いのか苦しいのかさえ分からない。ただ止めてくれと懇願した。
 しかしその願いが叶えられるはずも無く、龍月はより繊細にそこを愛でた。赤く膨れた蕾を擦られる度、だらしない嬌声が漏れてしまう。
「んん……ッ、あっ、ぁ、アッ」
 子宮が疼き、八重の知らない何かを求め無視出来ない程熱く主張している。自分が自分で無くなる様な不安が同時に湧き唇を噛み締めた。
 折角風呂で身を清めたばかりなのに、今また全身汗まみれになってしまっている。肌触りの良い敷布は、八重の体液で汚れてしまった事だろう。それが汗ばかりで無いのは容易に想像出来、絶望的な気分になる。
 ───なんて淫らな。まるで相手は誰でも良いみたいじゃない。
 しかもこんな強引でひどい男に。本当なら触れられるだけで鳥肌が立ってもおかしくはないのに、現実は悦ぶ様に身体をくねらせるなんて──どこまで心を裏切るのかと涙が頬を伝った。
 龍月は溢れた液を掬い取り、丹念に陰核へ塗り付け嘲笑った。
「いい顔になって来たな。いやらしい……雌の顔だ」
「……ひっ、や、ぁぁっ……それっ、駄目、お、おかしくなるっ……」
「なれば良い。ほら、だいぶ濡れて来たが同じ所ばかり弄られてもお前もつまらないだろう? そろそろこちらも試させて貰おうか」
「……ぃッ? やぁ……ぬ、抜いて……っ!?」
 ぬるりと何かが挿れられた。
 異物を受け入れた経験の無いそこは、たとえ指一本だとて苦しい。
 龍月は馴染ませる様にゆっくり抜き差しを繰り返した。最初は浅く、蜜口付近を撫でる様に優しく。
「ぁ? あ、ぁ……っ」
「きついな……」
 ぴりぴりした痛みを感じたのは最初だけで、次第に脚を擦り合わせたくなる様な感覚に支配されていく。次第に閉じようとする膝の力が抜けていった。
「んぁっ……あ、あ……っ」
 ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなる淫らな音が聞こえる。それが自分の中から溢れた蜜が奏でる水音だとは信じたくも無い。何とか甘い責め苦から逃れようと身を捻じるが、内壁を摩る指から与えられる快楽でたちどころに頭が白く染まってしまう。
「まだ固いな……だが、少しずつ解れて来た」
「ひぁ……っ!?」
 浅い部分をなぞっていた指が不意に奥を抉り、その瞬間八重の腰が跳ねた。
「此処か」
「ゃあ……っ!? あ、ああっ」
 ぐりぐりと執拗にそこを突かれれば、何度も脚が宙を蹴る。意思とは無関係に快楽を享受する身体は、心を置き去りにして高まって行った。
「だ、いや……何か……っ、何か来る……!」
「そのまま逝け。淫らに達してみろ」
 全てが初めての経験。急激に膨れ上がるものが、何処かへ八重を連れ去ろうと高みへ駆け上がる。与えられる悦楽も羞恥も処理し切れず、幾筋もの涙が頬を伝った。
 下肢に差し込まれた指でぐちゃぐちゃ泡立つ程にかき混ぜられ、このまま上下から水分を垂れ流していては、身体が干からびてしまうのではないかと不安になる。
「いくら泣いても無駄だ。お前には俺と同じ地獄を生きて貰う」
 蹂躙する手は情け容赦無いのに、その声は言葉と裏腹に優しい。何故だか縋りつかれている様だと八重はぼんやり思う。
 しかし真意を糾す余裕など有るはずも無い。今は零れる滴を吸い取る唇が、思いの外熱い事を感じるだけで精一杯なのだから。
「指を増やすぞ」
「……はっ、ぁあっ」
 押し込まれたもう一本が内部を広げる様に動くのに伴い、淫らな水音も大きくなる。
 既に両手は自由になっていたが、最早八重に暴れる気力は残っていなかった。

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